2017-05-15 14:00:00 +0900
【犬聞録】第二回 〜あし?足?肢?そして脚?~ 皆さんはご自宅で飼われているワンちゃんの歩き方をじっくりと観察したことはありますか?ワンちゃんやネコちゃんなど身近な動物たちが、どのように足先が地面に着いているか注目することによって、実は多くの動物の習性を知ることが出来るのです。

動物の歩行形態は大きく分けて3つに分類できる。

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ワンちゃんは指先だけを地面に着ける歩き方で指行性(しこうせい)という歩行の形式に分類されます。この歩行方法は踵(かかと)を浮かせた指先立ちの状態で直立して歩行する方法です。猫やシカもこの歩行形式に属します。

特徴としては高速での移動や急な旋回も可能ですから、獲物を追いかけるハンター型の動物には好都合の歩行形式ですよね。また、静かに忍び寄ることも可能な歩行スタイルです。皆さんが音を立てずに忍び寄ろうとする際、無意識で踵をつけずワンちゃんたちと同じ歩き方になっていることに気付いていましたか!?

尚、休息時には踵をつけているので急な反応はできませんのでリードで引張る時は注意して下さいね。
 

ウマやウシは??

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ウマやウシは更に指先を立てて爪先で歩行する方法で蹄行性(ていこうせい)という歩行の形式に分類されます。指行性のハンター動物より速く走るための歩行形態で草食動物に多く見られます。ウマなら競走馬としてこの歩行スタイルの能力を如何なく発揮していますよね。

当然ながら、爪先が発達しますので爪の進化が蹄(ひづめ)となった訳です。バレリーナでも歩くことが精一杯ですが、人工蹄を指先に付ければ似たような走行が可能です。陸上用のスパイクで指先側のスパイクが長いのは蹄の機能に近づけた形の変えた蹄と言えるでしょう。
 

では、私たち人間は?

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では、私たち人間はというと踵を含む足裏全体を使って歩行する方法で、蹠行性(しょこうせい)という歩行の形式に分類されます。この歩行の特徴はとにかく安定性に優れていることです。機動性に欠け持続的な速い走行は不可能ですが、瞬間的な加速力は得られます。

人間を含む霊長類やクマやパンダもこの走行形式に分類されます。クマ牧場のクマたちや動物園のレッサーパンダが2本足で立って食べ物を乞う行動は「朝飯前」のことなのです。

ちなみに、ウサギは蹠行性に分類されています。一見、ワンちゃんたちと同じ指行性に分類されると思われがちですが、ウサギは天敵に対して巣穴に逃げることを第一に考えているため、持続的な速さより瞬間的な加速が得られる蹠行歩行を身につけたようです。
 

クマとばったり出くわしたら?

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もし仮に山の中でクマとばったり出くわした場合、どのように逃げれば最善だと思いますか?ヒントは人間とクマは「同じ蹠行性歩行」です。クマは持続性がない走行ですが瞬発力を伴う走りをします。つまり、走って逃げても勝ち目はありません。

なぜなら、クマの100mは6.4秒で走りますから世界最速の陸上選手でも追いつかれてしまいます。蹠行性同士の歩行対決ですから私たちが苦手とする歩行環境を想像してみて下さい。苦手な歩行環境は…「下り坂」だと思いませんか?蹠行性は踵を地面につく歩行スタイルですから下り坂は非常に不安定な状態になります。

歩行形態から考えると実はクマと遭遇したら下り坂を転げ落ちた方が生き残る確率が高くなるのですが、実際にクマと遭遇したら…皆さんはこのコラムを思い出してくれますか!?

written by hiroaki sugiura
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